都市部を中心として自転車の利用が非常に増加傾向にあります。
ひとつは首都圏や東日本では大震災のあとに確実な乗り物の手段ということでこの乗り物が見直され、多くの利用者を増やしたことがあげられらます。
たしかにエネルギーを必要としない乗り物としてはもっとも秀逸であり、普及が広がったのもうなずける状況です。
また、もう一つの要素として電動アシスト付車両の価格の低下があげられます。こちらは電気で動力をサポートするものですが、一度使ってみればわかるとおり、かなり便利に利用することができますので、利用者が増えるのは当然のことといえます。最近では電動アシスト付車両の性能があがり、しかも価格が低下していることから利用者が急激に拡大している状況になるのです。
そして、さらなる要因としては都市部における通勤利用者の増加です。最近では健康のためということも含めて自転車で短距離を通勤に使う人が増えるようになっており、人によっては1時間以上の道のりでも利用して通勤するといった人が登場するようになっているのです。
こうした背景から、国内ではその利用者が非常に増えるようになっており、それにともなってこれまでにはなかったような歩行者の事故といってものも増加するようになってきています。
また車に逆に衝突するといったこれまでではあまり起こらなかったような事故も起きるようになってきており、こうした事故をカバーする損害保険も登場するようになってきています。
自分の足でこいで運転するわけですから確かに健康にもいいですし、エコという視点でも優れていますが、みんなが利用するようなってから、思わぬトラブルも増えるようになっていますし、都会における駐輪場の問題などもでてきているため、きちんとしたルールのもとに利用していくことが強く望まれる状況にあります。
またその一方で、こうした利用をさらにサポートしてくれるような施設やサービス、用品なども充実する傾向にあり、うまく利用していけば確実にプラスになるものとしてさらなる普及が見込まれる状況にあります。自転車利用は国内だけでなく世界の主要都市などでも同じような傾向となってきているため、世界的なトレンドであるということもできるようです。いずれにしてもこれからは、安全で楽しく、人の迷惑にならないように歩行者やほかの乗り物とも共存できるように利用できるような社会になってくれることが重要なのです。